ウィークリー12月11日号

含み益を売却益に転換し業績を拡大させる不動産大手

　不動産大手5社の今3月期上期の連結営業利益は合計で前年同期比0.1％増の5,392億円となりました。海外部門は当地の金利上昇でやや厳しい展開ですが、それを順調な国内部門が吸収しました。事業別には賃貸事業が概ね2ケタ増益となってけん引しています。賃貸等不動産の潤沢な含み益を物件売却益に転換しているためで、しかも各社とも売却益の金額が拡大傾向にあります。
　5社合計の含み益はコロナ禍前の2018年度が前年度比1.2兆円増の9.7兆円、19年度が同9,800億円増の10.7兆円と年間1兆円近い伸びを示していましたが、コロナ禍の20年度に前年度比2,010億円増の10.9兆円に減速しました。しかし、21年度は同6,340億円増の11.5兆円、22年度は5,640億円増の12.1兆円と伸び幅が回復してきています。

　本文中には具体的に銘柄も紹介していますので、ぜひご自身の投資にお役立てください。弊社に対面取引の口座をお持ちでウィークリーに関心がある方は担当営業員にお尋ねください。
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